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一ノ瀬王子

この王子は一ノ瀬小山地区の山麓にあり、天仁二年(1109)の『中右記』に「小河を渡って氏院庄櫟原石田上座清円房に留まる。件の清円は齢八十、この庄司からも贈物があった。」との記事があり、当時、このあたりは櫟原(いちはら)の庄といった。

 下って建仁元年(1201)の御幸記に、「一瀬王子」とみえており、対岸の稲葉根王子より石田川を渡り、また、ふたたび鮎川王子へと川を渡って行った。

 その後荒廃していたが、寛文六年(1666)に紀州藩の命により再建された。明治末年の神社合併で春日神社へ合祀されているが、境内には周囲三メートル余の大樟の傍らに小祠が祀られ、一瀬王子の碑が建っている。

             参考文献:『上富田町史』

全景写真「写真中央の巨木の下に市ノ瀬王子跡があります。

左の写真の巨木
右上の写真の巨木の付け根にとても小さな祠があります。

王子跡の石碑

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