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「わいわいリポート」
 奈目良地蔵

 私(Zero)がまだ施設で居た頃、かれこれ20年程前に、「NAめら ZERO」のメンバーである(よっちゃん)とよく無断外出をし、施設周辺を散策しにいった。
 ある日、私達はいつものように電動車いすをころがし、岡(岡地区)から上岩田にぬける小さな峠を上った。
 普通乗用車がやっと通れる程の所を上りきった所にお地蔵さまが祀られてあった。
 それが奈目良地蔵との出会いである。
奈目良地蔵

 奈目良地蔵

 大字岩田より岡に通ずる奈目良阪にあり。

 歯痛の人は麥(麦)粉を挽きて地蔵に供へれば効目ありと傅(伝)ふ。又白癬(はくせん)、疣(いぼ)にも功徳あり。來(来)暦を尋ねれば山本主膳正の御山を守する男毎夜山を歩き廻り、歸(帰)宅するを例とせり。其の頃奈目良坂に毎夜山女郎と云う妖怪現れるとの噂あり。或夜例の如く山廻りをして歸(帰)る途、怪しげなる者と出會(会)ひ、之こそ山女郎ならんと早合点し、一刀の下に切り伏せたり。然るにそれは妖怪にあらず、普通の人なりき。以來(来)村人は一層其地を淋しがり、又山守は其後ひそかに石地藏(蔵)を造り、自家の長持の中に入れ祀りゐたりしが、山守の死後之を見付けて今の所に祀れりと。

 
又一説に大字岡字本の尾に往昔法藏寺と云う寺あり。其所に六地藏(蔵)尊を祀りゐたりしが、偶々水害に流されたるを、奈目良の某氏が或日川邊にて之を見つけたるに、地藏(蔵)さんの曰く「わしを拾つて呉れて麥(麦)粉づきと辛子粉を呉れて祀つて呉れたら首から上の病氣(気)は何でも直してやる。」との事にて今の所に安置せりとも傅(伝)ふ。
                       参考文献:『岩田村誌』

岡から上岩田に通じる奈目良峠。その頂上付近に奈目良地蔵がある。

岡方向から登ると左側に奈目良地蔵が祀られている。

中には3体のお地蔵さまが祀られている。

祠の向かって左側に敷石らしい物が確認され。祠が出来る前は敷石の上に祭られていたのか?

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